
冬の函館を車なしで回りたいけれど、どんな順番なら無理なく歩けるの?



立待岬は気になるけれど、冬でも歩けるのか知りたい
本記事では、このようなお悩みを解決します。
✅ 本記事の内容
- 冬の函館を車なしで1日回る実際のスケジュール
- 湯の川・谷地頭・元町・ベイエリアをつなぐ神社と街歩きの回り方
- 立待岬の行き方や1日乗車券の考え方など、冬ならではの注意点
実際に体験談をもとに、冬の函館で「どこを・どの順番で・どこまで歩いたか」を紹介します。
1日でどこを回るのかの計画を組みやすくなると思います。
冬の函館を充実させたい方はぜひ最後までご覧ください。このルートは冬以外でも使えます。
なお私は予定外にもう1日函館観光をすることになったので、五稜郭や函館山などの定番スポットを車なしで巡るルートも後日別記事にて紹介予定です。
冬の函館観光を車なしで楽しむ1日のスケジュール
まず今回の旅の全体像からお伝えします。旅行時期は2月末の平日です。
今回のルートは、湯の川から始まり、谷地頭、元町・ベイエリアへ流れていく形です。
この日は17:35函館駅発の長万部行きの函館本線に乗車するという時間制限がありました。同列車を大沼公園駅で降りて、宿泊地の大沼プリンスホテルの送迎バスに乗るためです。
そのため、出発前までに函館駅に到着する必要がありました。
08:50 函館空港発(飛行機は10分遅れの8:40着)
09:10 湯倉神社
09:31 湯の川駅発
10:25 谷地頭温泉駅着(少し仕事のやり取りがあったため10分弱立ち止まる)
10:48 立待岬
11:03 住三吉神社
11:17 函館八幡宮
11:48 谷地頭温泉
12:42 十字街
12:50 昼食
13:37 船魂神社
13:57 旧函館区公会堂
14:28 旧イギリス領事館
15:05 アンジェリック・ヴォヤージュ
15:25 山上八幡宮
15:52 高龍寺・テンコの坂
16:03 函館厳島神社
16:40 ハセガワストアとセイコーマート函館ベイ店
17:15 摩周丸・イカ広場
17:25 函館駅
ポイントは、朝のうちに立待岬など距離のある場所を回り、午後に元町エリアをゆったり巡ることです。



立待岬は魅力的ですが、冬場の訪問は体力と天候で判断してください。
所要時間とお金の目安



まずは今回のルートでかかった時間と費用を紹介します。
- 所要時間は8~9時間ほど
- 交通費は1,100円(内、市電820円、バス280円)
- 歩行量は立待岬込みで約9.6km(谷地頭エリアで約3.7km、元町周辺で約4.3km、ベイエリアで約1.6km)
- 坂道あり・雪道は冬靴必須
このルートでは1日800円の市電1日乗車券の利用は検討できますが、1日1,000円のバス1日乗車券や1日1,600円の市電・バス1日乗車券では元を取れません。
函館市・車なし観光【朝】函館空港から湯の川へ
空港からバスでどこに行く?
羽田空港を出発し、函館空港に当初の10分遅れの8:40に到着します。
函館空港からバスで向かえるのは、五稜郭・函館駅といった西方面とトラピスチヌ修道院がある北方面の主に2方向。
トラピスチヌ修道院に行くと、その後の函館駅へのバス移動が50分程度かかってしまうので、この後の予定を考え候補から外しました。
9時前後に函館駅に向かうバス路線は以下の2社のものがあります。
- 函館バス96系統:湯の川エリアを回る分、所要時間は32分かかるものの、料金が340円で、1日乗車券が利用可能
- 函館帝産バス:回り道をしないので、所要時間は20分と短い一方、料金が700円して、1日乗車券の対象外



10時台になれば、函館バスの五稜郭タワー経由や函回り道しない函館駅行きの系統(料金は500円)にも乗れます
今回は事前にネットで1,600円の市電・バス1日乗車券を購入していました。バスは函館バスのみが対象なので、函館バスを優先的に使いたい気分でした。空港発着の系統も対象です。
函館バスの96系統は湯の川エリアを通るので、まずは湯の川で途中下車し、観光することにしました。その後の立待岬の最寄りの谷地頭まで、市電で移動します。
飛行機が遅れたので間に合うのか不安でしたが、預け入れ手荷物がなく、かつゲート→出口→バス停までの導線が短かかったので、8:50発の函館バスの96系統に乗車ができました。


12分ほど乗車し、途中の湯川3丁目で下車。そこから徒歩約5分の場所にある湯倉神社に向かいました。
湯の川にある湯倉神社に参拝


バス停から少し戻り、左に曲がり、湯の川温泉発祥の地碑を右手に見ながら湯川2丁目の交差点に到着すると、右の角に大きな鳥居が見えてきます。ここが湯倉神社です。
1453年頃、1人のきこりがこのあたりで湧き湯を発見し、その後自身が病気になった時に湯治をしたことで病気が治ったことを受けて、お礼に祠を建てたことを起源とする神社で、ここが湯の川温泉発祥の地です。
御祀神は大己貴神(大国主命・大黒様)や少彦名神など、医療や温泉に関わる神々が祀られています。まずは函館に来られたことへの感謝と日々の健康を祈りました。
境内は広すぎず、鳥居をくぐり正面のご本殿に参拝したら、本殿をぐるっと右回りで巡るのが良いと思います。


本殿右側に目を向けると目線の先に神輿殿と大きな御神木のイチイの木が見えます。神輿殿には大己貴神(大黒様)に因んで、開運小槌が置かれていました。小槌を振って、開運と健康を祈りました。


赤い鳥居をくぐるとその先には豊受稲荷神社、そこから左へ歩くと日吉神社があります。




この他、大己貴神(大国主命)に関連して神話「因幡の白うさぎ」に因み、2014年に設置された比較的新しいものですが、本殿と神輿殿の間になでうさぎがいます。


また御神木の奥には竹林があり、竹林に囲まれる形で玉砂利でうさぎを表現した場所もあります。


参拝を終えて、授与所で御朱印をいただきます。通常の御朱印以外にも切り絵御朱印や午前と午後で内容が違う御朱印など種類は豊富ですが、御朱印1つ当たり1つ温泉の素をいただけたのが印象的でした。



この他、湯倉神社に来たら、ここならではのおみくじを引きましょう。


函館の代表的な海産物であるイカのおみくじ。おみくじの言葉は北海道弁で書かれていて、ラッキーアイテムならぬ幸運の北海道名物や名所を教えてくれます(函館のものとは限りません)。
なでうさぎのおみくじもあります。こちらの中身はイカのおみくじと違って、一般的な内容です。個人的には久々に大吉を引けたので嬉しかったです。陶器製のかわいいうさぎのおみくじは、机の上などに飾ることができます。
平日の朝一ということもあり、人は数人程度。湯の川温泉の空気とよく合っていて、良い気持ちで観光のスタートとなりました。
湯の川以外の朝の選択肢


計画時のもう1つの選択肢として、同じバスに乗車して、湯川3丁目の3つ先の停留所「熱帯植物園前」で下車して、函館市熱帯植物園に行くことも考えました。
ここで有名なのはサル山で、12月1日から翌年の5月連休頃まで浴槽に温泉が注がれ、温泉に入浴するサルを見ることができます。
温泉とサルというと長野県の地獄谷野猿公苑が有名ですが、行くのは遠いので、空港から近くで同じような光景が見られるならアリかなと思いました。
この他温室の中に南国の植物が約300種類展示されていますが、全体的に園内は広くないので、サル山含めて30分ほどの滞在でよさそう。入場料は大人300円です。
ただ、9:30開園と朝一函館空港着では少し間が空いてしまうことと、神社巡り・市電完乗を優先したので、今回は見送りました。
もしも開園と同時に入り、10:10熱帯植物園前発の8系統のバスに乗ることができれば、函館駅に10:29に到着します。



興味がある方は是非行ってみてください!
函館市・車なし観光【午前】立待岬と谷地頭を歩く
湯の川から市電と徒歩で立待岬を目指す


参拝後は目の前にある市電の湯の川駅へ。9:34発で湯の川から一気に谷地頭まで移動し、立待岬を目指します。当日は天気が悪く、さらに悪化する予報だったため、早めに行こうと思いました。
谷地頭へは市電とバスの2つの方法で行くことができますが、市電であれば湯の川から乗り換え不要です。乗り換えがない分、バス(乗り継いで590円程度)と比較して料金も300円と安いです。
湯の川から乗るときは、進行方向左側に座ると市電の駒場車庫、函館競馬場が見えます。一方、右側には函館駅や十字街の分岐を見ることができるので、まずは進行方向左側に座るのが良いかもしれません。
バスで向かう場合
バスだけで向かう場合は、函館駅で降りて、谷地頭温泉行の53系統で終点の谷地頭温泉に向かうのがベストですが、90分に1本程度のダイヤで、今回の場合は9:59発をギリギリで逃すので、次は11:19発になってしまいます。
ただ、函館駅周辺には観光スポットがいろいろありますので、例えば朝市で遅めの朝食をとったり、摩周丸・イカ広場で記念撮影をしたりした後で、11:19発に乗るのも選択肢になります。
最寄駅からアップダウンのある道を歩く


谷地頭駅は時刻表上では10:21着でしたが、交通事情もあり4分遅れの10:25到着。谷地頭駅から立待岬までは、アスファルトの道を立待岬前の墓地エリアのアップダウンを交え約1.1km、15分かけて歩きます。


立待岬には駐車場があるので、本来は車で行きやすい場所ですが、冬期は立待岬手前の墓地のエリアで車両通行止め(代替駐車場もない)になるため、徒歩で行くしかありません。
風が強い日は体力を使うほか、この後も歩きの行程が続くので、当日の天候も踏まえて、あくまでオプションで選択してください。


途中墓地内にある石川啄木一族の墓の前を通りつつ、突き当りにある立待岬に到着。





天気が良ければ青森の下北半島まで見えるのですが、あいにくの雨模様で、灰色の雲に覆われ、風が強く波も立っていて残念な感じに。






それでも車なしだと歩く距離が長く、かつ周辺に観光場所が少ないエリアだと、1人旅でないと来にくい場所ですので、1つ目標を達成できて良かったです。
函館八幡宮に向かう道中で住三吉神社へ


景色を見たら、行きの道を歩いて戻り、谷地頭エリアを今度は西にある函館八幡宮に向かって歩きます。その途中、800mほど歩いたところにある住三吉神社に立ち寄ります。
谷地頭駅から立待岬に向かう道の途中、道の奥に鳥居が見えます。ここが参道で、参道にはソメイヨシノが植えられていて、5月になると桜の鑑賞スポットになります。ただ冬場なので、葉っぱすらついていません。


鳥居に向かって上り坂の参道を上ると、その先にさらに鳥居と社殿が。具体的な創建年度は不明ですが、鎌倉時代とされています。境内は広くなく無人です。
函館山七福神の一柱、延命長寿の福徳を授ける福神、寿老神の像を収蔵しているものの、普段は見られません。それでも振り返って上ってきた参道を見ると、津軽海峡と函館の街並みが望める良いスポットになっています。


住三吉神社は御朱印をいただくことができます。ただし、後述する山上大神宮の社務所に行く必要があります。



直接歩いていこうとすると3.2kmほどあるので、東から西に観光する流れの中で寄りましょう。
函館八幡宮


住三吉神社から900mほど住宅街の中を西に歩いて、函館総鎮守の函館八幡宮へ。


元は元町エリアにあったものの、その後現在の場所に移設。明治神宮などの設計を手がけた安藤時蔵氏が設計し、1915年に完成した荘厳な聖帝八棟造りの本殿があります。
大きな鳥居をくぐると、霧がかかった函館山のふもとで鎮座する本殿が見え、目の前に立つとそのたたずまいに圧倒されます。


社務所では境内にある鶴若稲荷神社を含めた2社の御朱印をいただけます。社務所では焼き芋を売っていたほか、土日祝日にはキッチンカーが来て「がまんうどん」と言ううどんを食べることができます。


疲れを癒し体を温めるため谷地頭温泉へ





谷地頭は、観光地というより住宅街で、函館の日常を感じられるエリアです。
函館八幡宮から元町エリアに向かうため、谷地頭駅に向かう途中、ここまで歩いてきた足を休め、寒さで冷たくなった体を温めるべく、徒歩約9分のところにある谷地頭温泉へ。
券売機で入浴券を購入してカウンターで受付。平日の利用でしたが浴場は地元の方が多くいました。


茶色い鉄分が入ったお湯で、口に触れると少ししょっぱい感じがします。浴槽は複数ありますが、高温(約43.5℃)、中温(約41℃)、気泡風呂(約40℃)で分かれていて、別の温泉と言うわけではありません。
浴場にはシャンプーや石けんはなく、入浴料にタオルは含まれていないので、それぞれ持参するか、受付でタオル、シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、ブラシなどがセットになった「手ぶらセット(500円)」を購入する必要があります。またドライヤーも有料(3分210円)でした。
自分は事前に情報を得ていたので、全身用シャンプーとタオルを持参しました。40分弱滞在して体を芯から温めて、さっぱりしたところで次の目的地に向かいます。
谷地頭エリアの徒歩を振り返ると、合計約3.7km、1時間近く歩きました。当時は雪がなかったのでまだ歩きやすかったですが、雪や氷が残っているとさらに時間がかかりそうです。
函館市・車なし観光【昼】十字街・ベイエリアを歩き遅めの昼食
市電を十字街で降り、赤レンガ倉庫方面へ


函館山山頂に行くか考えましたが、今日は天気が悪く、山頂が見えないほどだったので、ロープウェイに乗っても良い景色は見えないと思い、谷地頭から市電に乗り、十字街で降ります。
駅から西へ歩いて5分、開港通りと交わる交差点に日本最古のコンクリート電柱があります。今から100年以上前の1923年に現在の北海道電力が建てたもので、火災が頻繁に発生した当時の函館で、耐火の一環でできたもののよう。
四角形で先端に行くにつれて細くなる角錐型の珍しい形で、100年経っているとは思えないほどどっしりと真っすぐ立っています。交差点には2本の電柱があり、写真撮影の構図は考えさせられます。
カリフォルニアベイビーで遅めの昼食


さらに西に歩いて、赤レンガのエリアまで来たら13時前。周辺には函館発のハンバーガーチェーンとして有名なラッキーピエロや函館の名物弁当のやきとり弁当を売るはせがわストアなどがありますが、今回はカリフォルニアベイビーへ。昔のアメリカンテイストの店内で、名物のシスコライスを食べます。
平日の昼間ではあるものの、遅めの時間帯だったので、お客さんは他に3人程度。平日のランチタイムはドリンク付きなので、メロンソーダを注文。ドリンクがすぐに来て、その後15分弱で手元に到着。





シスコライスとは、バターピラフの上に人参が入ったミートソースがかけられ、その上にフランクフルト2本が乗っているものです。
ミートソースとはいえひき肉は少なめで、ハヤシライスのようなトマト感が強め。フランクフルトはパリッと言う感じではなく、柔らかく、もぐもぐ食べるようなもの。見た目のボリュームの割に結構食べられました。
ただ、食べ進めるとライスの量の割にソースが少なくなってきたなと感じてきたので、ライスに対してつけるソースの量は気持ち少なめで。


函館市・車なし観光【午後】元町からさらに西へ
八幡坂を上り船魂神社へ





昼食後は元町エリアで神社や函館の歴史ある建物を巡ります。
函館の元町は、教会や坂道、洋風建築のイメージが強いエリアですが、神社仏閣も多くあり、中には北海道初のものがいくつかあります。


カリフォルニアベイビーを出てすぐ左に曲がって八幡坂を上り、突き当りを右に曲がって次の交差点を左に曲がったところにある船魂神社はその1つで、北海道で最初の神社と言われています。
その起源は平安時代の1135年頃にさかのぼるといわれており、海の安全を願って祀られたのが始まりです。函館という港町の成り立ちと深く関わっており、今でも漁業や船に関わる人々から信仰を集めています。
境内は広くなく派手さはありませんが、どこか凛とした雰囲気があります。


境内はコンパクトで、鳥居をくぐると階段があるのですが、階段の手前に義経伝説の童子岩があります。源義経の北行伝説(実は源義経は平泉で死んでおらず、北に逃げ延びているという伝説)の1つに、1190年に津軽から北海道に向かう途中、荒れた海で遭難しかけた際に、船魂明神の御加護によって助かったという話があり、これにまつわるものです。


義経の北行伝説というと、岩手県宮古市で本州最東端を目指した際に、判官稲荷神社に立ち寄ったことを思い出します。こちらは岩手の黒森山から北を目指した源義経の徳を偲び建てられたものでしたが、船魂神社で伝説の繋がりを感じられたのは嬉しく、「もしかしたら生きていたのかもしれない」と思いを巡らせます。


その階段を上った先に綺麗な本殿があります。静かに佇むその姿からは、長い年月この場所で信仰を集めてきた重みが感じられます。
観光地として大きく目立つ存在ではないので、外国の方含め多くの観光客は八幡坂を上って記念撮影をしたら、そのまま旧函館区公会堂に向かっている様子でした。
実際に歩いている流れで立ち寄ると、「こんなところに歴史ある神社があったんだ」と少し驚くかもしれません。
参拝後は御朱印をいただきます。また自分の進むべき道を導いてもらえるよう、舵のデザインが施された舵守もいただきました。


旧函館区公会堂


境内を出てさらに西へ3分ほど歩いて、函館定番スポットの1つである旧函館区公会堂行きます。
旧函館区公会堂は、住民の集会所・商業会議所の事務所として1910年9月に竣工された青灰色と黄色に彩られた外観をした洋風の木造建築。函館に来たら立ち寄る定番スポットの1つです。
2階建ての建物の中には、当時の調度品がそのまま展示されています。


各部屋どれも時代を感じながらも華やかで、大広間は特に綺麗でした。大広間からバルコニーに出ることができ、そこから函館のベイエリアの景色を見ることができます。当日は生憎の天気であるため、遠くまで望むことはできなかったものの、五稜郭タワーあたりまでは見ることができました。


入館前にこの後の予定を考える
旧函館区公会堂のほか、旧イギリス領事館(開港記念館) ・ 北方民族資料館 ・ 文学館のいずれかに最初に入館する際、この後4館のどれかに行く予定があるかを考えることをおすすめします。
入館の際入館券を購入することになりますが、上記施設に行く場合は、共通入館券を買うことができ、行く施設が多いほど1館当たりの入場料が安くなります。
私はこの後旧イギリス領事館に行く予定だったので、2館の共通券(500円)を購入しました。通常各施設大人300円かかるところ、共通券によって1館あたり250円になります。4館共通券だと1館あたり210円まで安くなります。


旧イギリス領事館


旧函館区公会堂を出たら、歩いて4分ほど、元町公園を通過して基坂を下る途中にある、旧イギリス領事館(開港記念館)へ。


1913年に竣工した建物で、執務室や家族の居室などを見学して、当日の様子を見ることができるほか、パネル展示による開港関係の歴史を知ることができます。


有料見学者には併設のカフェやお土産店の10%割引クーポンをいただけたので、ロイヤルミルクティーを注文。きちんとした作法で入れられた紅茶を飲む機会はほとんどなかったので、この機会に歴史ある建物で優雅にティータイムを満喫。


濃厚なミルクに後から紅茶の香りを感じ、コクのある味わい深いものになっています。ティーポットにはティーカップ3杯ほどの量があり、ゆったりとした時間を過ごしました。
アンジェリック・ヴォヤージュで賞味期限30分のクレープを味わう


基坂を下り、次の交差点を左に曲がり3分ほどまっすぐ進み次の交差点の角にあるのは洋菓子店のアンジェリック・ヴォヤージュです。
名物は賞味期限30分のクレープ。結構人気店という話だったのですが、平日・雨ということもあってか、並ばずに買えました。決済は現金のみだったので注意です。


今回はメニューの中でも人気NO1の苺のミルフィーユを注文。パリパリのミルフィーユ生地と苺を北海道産の生クリームと卵から作ったもちもちの生地で包んだもの。テイクアウトのみなので、山上大神宮に向かって雨風が強く吹く中、店舗すぐ横の東坂を上りながら食べることに。
本来ならもっと温かみを感じると思うのですが、この寒さで一気に冷めてしまった感じ。それでも最初はもちっとした生地の触感のあと、サクサクとしたミルフィーユの触感を感じて、その後に苺の酸味とクリームの甘味がどんどんやってきます。10分弱で完食。とてもおいしいクレープでした。
山上大神宮


東坂を上り、西に進んだ後、幸坂を上り、ホテルに改装された旧ロシア領事館を右手に見ながら進むと、突き当りに鳥居があります。ここが山上大神宮です。


南北朝時代に修験者が伊勢神宮の御分靈を奉斎したことに始まったとされる神社。箱館戦争のときは、榎本武揚率いる旧幕府軍に加わった桑名藩主松平定敬の御座所にも使用されたとのこと。昭和初期に作られた社殿に参拝。
人は海外からの観光客の家族が1組いたくらいで、静かで元町の観光地エリアとはまた違う空気があります。ここでは先に参拝した住三吉神社の御朱印と併せて、2社の御朱印をいただきます。



歩くのは大変ですが、落ち着きたいときに訪れたい神社でした。


ここからは北側を歩いて巡る




この後はさらに800mほど西に向かって歩くと、市内最古の禅寺高龍寺と石段・階段が続くテンコの坂と、その名前の由来となった入舟稲荷神社へ。テンコの坂とは、かつて入舟稲荷神社が天光神社と呼ばれたいた頃、「テンコ」と呼んだところからテンコの坂と呼ばれるようになったのだとか。


魚見坂を下がり、市電の函館どつく前駅方面へ。この駅前にあるのが函館厳島神社です。その名の通り、安芸国宮島の厳島神社の御分霊を祀ったことに始まる神社。海の守護神として信仰されてきた背景があり、ここでもやはり函館と海との結びつきを感じます。
ここでも御朱印をいただけるのですが、御朱印帳を受け取る際に昆布をいただきました。


市電まで時間があるので、目の前の入舟児童公園に。公園内には箱館戦争の折に旧幕府軍に所属した新選組が守備に当たり、最後を迎えた弁天台場跡の場所を示す碑があります。新選組自体有名ではありますが、弁天台場の面影はなく、あくまで碑で確認するしかないため、シンプルすぎて淋しいものになっています。


函館どつく前から市電で市役所前に向かいます。



十字街から函館どつく前まで約4.3km、坂の上り下りを含め約1時間の歩きでした。今振り返ると結構歩きましたが、食事休憩をしているので、そこまで疲れは感じなかったです。
函館市・車なし観光【夕方】函館駅周辺で夕飯の購入と港の記念撮影
ハセガワストア・セイコーマートの一体型店舗で夕飯を購入


市電を市役所前で降りたのには理由があります。駅から歩いて3分のところにあるここにしかないハセガワストアとセイコーマートの一体型店舗の函館ベイ店に行き、今日以降の夕飯を購入するためです。
セイコーマートは北海道内に約1,100店舗を始め、他地域にも展開するコンビニチェーン。ハセガワストアは函館市を中心に14店舗展開するコンビニチェーンで、この2社の設備が1つの店舗内に入っているのが函館ベイ店です。
函館国際ホテルの隣に、横に広い建物が見えると、1か所の入口の上にハセガワストアとセイコーマートのロゴが。
入口を通過すると目の前にレジ、左右に商品棚があり、左手前には函館ベイ店限定の2社のコラボグッズや北海道土産のコーナーがあります。
セイコーマートの店内調理メニュー「ホットシェフ」もあり、何を買って行こうか悩むところですが、1つ個人的な目当てとしていたのは、店舗右奥にあるハセガワストアのエリアで購入するやきとり弁当。


やきとりと言う名前はついていますが、豚の串焼きです。



北海道の道南エリアでは、一般的に「やきとり」というと豚肉のことを指すのだとか。
味はタレ・塩・塩だれ・うま辛・みそだれの5種類。サイズは大中小(ご飯の量、串の本数・野菜串があるかどうかの違い)がありますが、今回は定番とされるタレの小サイズを注文。小サイズはごはん200gに豚串が3本乗っています。
注文を受けてから焼かれる豚串に甘みとコクがあるタレがかかったお弁当は最高においしく、2日目の函館観光でも買ったほどです。


注文時にはフードコートなどで見る呼び出し用のブザーが渡されます。待ち時間は、調理場はガラス張りなので、調理しているところを眺めても良いですし、店舗内にはここの店舗限定のオリジナルグッズやホットシェフなどの他の弁当類や飲み物、ラーメン・常温のお菓子類のお土産もあるので、この間に買っても良いと思います。
ハセガワストアの商品もセイコーマートのレジを通すので、三井住友カードなど、セイコーマート利用でポイント還元が受けられるカードで決済すれば、まとめてポイント還元の対象になるのが嬉しいポイントです。
この機会に通常の買い物に加えて、お土産も一部購入しました。
摩周丸・ふれあいイカ広場


買い物を済ませたら函館駅に行く前に、さらに海側に6~7分ほど歩いて、ふれあいイカ広場へ。
Google Map上では1.1km、15分となっていますが、実際には函館駅経由でイカ広場に向かったので、1.6kmの大回りをしています。


ここは青函連絡船記念館摩周丸とイカモニュメント、HAKODATEモニュメントがあるフォトスポットになっています。
南の方を向くと函館山も見えるので、モニュメントと港をセットで写真を撮ります。曇り空で太陽が隠れてしまっていましたが、霧の中に街の灯りが映えます。撮影後は再度6~7分ほど歩いて函館駅へ。



目的地の大沼公園駅はSuicaが使えないので、乗車前に券売機で切符を購入しましょう。


旅行の最後にトラブル発生!どう乗り越える?


予定通り17:35発の長万部行きの函館本線に乗車します。予定では18:09に大沼公園に到着し、ここで事前に予約した18:20大沼公園発の大沼プリンスホテルの送迎バスに乗る予定でした。


しかし1つ前の大沼駅到着時に、その先を走っている貨物列車が鹿と衝突して運転見合わせに。再開見込みも不明だったことから、大沼プリンスホテルに本社の問い合わせ先を経由して状況を説明して相談をしたところ、大沼公園駅で待ってもらえることに。
その後運転を再開するも約20分遅れで大沼駅に到着。バスは駅前のロータリー右側で待っていてくれて、何とか乗車できました(乗客は私だけ)。
もしもバスを予約していなかった場合や、万が一乗車できなかった場合には、ホテルに連絡をすると、大沼公園駅から提携しているタクシー会社の定額タクシーを利用できます。
冬の函館観光を車なしで楽しむ際の注意点
今回紹介したルートはとにかく徒歩が多いので、できる限り疲れず巡るために、今回の経験からポイントをまとめます。
立待岬は無理に行かない



立待岬は魅力がありますが、特に冬場に行くかどうかは事前に良く考えた方が良いです。
元々函館は市電・バスはあっても、観光地間の移動は徒歩を避けられず、加えて最寄りの駅・バス停からは往復2km以上の徒歩が求められます。
風に加えて冬場は路面が凍結している可能性があるので、体力を大きく削ります。
元町・ベイエリアも歩きが続くため、谷地頭駅からタクシーで車止めがある墓地のエリアまで移動するのもありです。
坂道と足元に注意する



函館に限らず冬の北海道はスノーブーツは必須です。
函館の特に元町・谷地頭・立待岬周辺の移動は、坂が多いので、滑らないようにする対策をしましょう。
短い距離でも、滑りやすそうならタクシーに切り替える。そういう判断を入れたほうが、旅行は結果的にうまくいきます。
1日乗車券は無理に買うことはない



函館エリアの1日乗車券はそこまでお得感が出せないです。
観光地を市電のみで移動することで、市電の1日乗車券であればようやく元が取れる程度です。
前述の通り、函館の市電やバスは目的地の手前まで連れて行ってはくれないので、いずれにしても徒歩は避けられません。
また地方の公共交通機関では現金しか使えないことがあるので、元を取れるかギリギリのラインでも、降車時の精算を楽にするために1日乗車券を使うのも選択肢になりますが、函館のバスや市電はSuicaやPasmoなどのICカードが使えるエリアなので、小銭を気にする機会はありません。
なお1日乗車券を使うときでも、乗車時に整理券は取ります。降車する際に整理券を運賃箱に入れて乗車券を乗務員さんに見せて降ります。


まとめ|函館観光は冬こそ車なしで神社と街歩きを楽しもう
ここまでご紹介したように、函館観光は冬でも車なしで十分楽しめました。しかし、今回のような神社と街歩き中心の1日では、長距離の徒歩は避けられません。
それでも実際に歩いてみると、距離や時間の割に疲れた感覚はなかったです。温泉、食事、スイーツで休憩する時間があるほか、各エリアの道沿いの雰囲気を味わいながら歩くと結構楽しめました。
あまり細かく予定は決めずに、当日の天気や体調を踏まえて、臨機応変に計画を変えやすいのも函館観光の良いポイントだと思います。



冬の函館観光を車なしで楽しみたい方は、気になるスポットを調べてみつつ、自分なりにアレンジして歩いてみてください!

