新潟・新津駅周辺で1日観光|新潟駅から20分で行ける鉄道の町

当ページのリンクには広告が含まれています。
新津駅

新潟駅から車なしで少し足を伸ばしたいけど、どこか良い場所ある?

新津って名前は聞いたことがあるけど、何があってどれくらい楽しめるの?

新津駅は、新潟駅から電車で約20分。駅前は静かな感じですが、新潟県内の鉄道路線が集まる鉄道の要衝であり、かつて日本有数の産油地だった新津油田の町でもあります。

徒歩とタクシーを組み合わせれば、車なしでも半日〜1日で、新潟の鉄道と石油の歴史を体感できます。

バスは使いづらいため、回り方を事前に知っておくことが満足度のカギ。

本記事では鉄道と石油の町・新津を、車なしでどう楽しむかを詳しく解説します。

本記事の内容

  • 新津駅の路線・アクセスと「鉄道の町」としての背景
  • 徒歩・タクシーで楽しむ新津駅周辺観光のリアル
  • 半日~1日で巡れるモデルコースと注意点

本記事の信頼性

  • 実際に12月の雨天・レンタサイクルなしで現地を歩いた体験談
  • 深夜バス・電車・徒歩旅を30回以上経験
  • 国内と総合の「旅行業務取扱管理者資格」と「世界遺産検定2級」を取得済み
目次

新潟県の鉄道の要衝「新津駅」の路線とアクセス情報

新津駅を理解するうえで、まず知っておきたいのが、この駅が単なる郊外駅ではなく、新潟県の鉄道史の中で非常に重要な役割を担ってきた駅だという点です。

現在の姿だけを見ると落ち着いた地方駅に見えますが、その背景を知ると、町の見え方が大きく変わってきます。

乗り入れ路線と新潟駅・燕三条駅からの所要時間

新津駅

新津駅(にいつえき)は、新潟県新潟市秋葉区にあるJR東日本の駅です。新潟市の中心である新潟駅から、信越本線(しんえつほんせん)の長岡方面行きに乗れば、乗り換えなし約20分という距離にあります。

新津駅が特徴的なのは、以下の3路線が集まる分岐駅である点です。

  • 信越本線(新潟・長岡方面)
  • 羽越本線(新発田・村上方面)
  • 磐越西線(会津若松方面)

土日には、新津駅を始発・終着とするSLばんえつ物語号が発着します。観光用に復活運転している本物の蒸気機関車が客車をけん引しており、新津が今も「鉄道の町」として知られる理由のひとつです。

一方筆者は、JR東日本が提供する、行き先ランダム型の新幹線割引サービス「どこかにビューーン!」で燕三条駅に当たった関係で、燕三条駅起点で移動を考えました。

燕三条駅からの場合は、上越新幹線で新潟駅に向かうか、弥彦線で東三条駅に向かい、それぞれの駅で信越本線に乗り換えます。所要時間は40分~60分程度です。

この距離感から、新津駅は目的地としても、途中下車スポットとしても使いやすい駅と言えます。

「鉄道の町」としての歴史と石油産業

新津のマンホール

新津が各方面へのアクセスが優れた鉄道の町として発展した背景は、明治時代にさかのぼります。

1897年、北越鉄道(現在は信越本線の貨物支線)の沼垂(ぬったり)―東三条間が開通したことを皮切りに、新津には次々と鉄道路線が集まるようになりました。

信越本線、羽越本線、磐越西線が交差する地点となった新津駅周辺には、鉄道関係の施設や人々が集まり、町全体が鉄道を中心に形成されていきました。

商店街を歩くと、鉄道に由来する地名・モチーフが多く残っています。

さらに新津を特徴づけるのが、石油産業です。かつてこの地には新津油田があり、一時期は日本一の産油量を誇ったこともありました。

1996年に採掘は終了しましたが、その記憶は温泉や神社、地名の中に今も色濃く残っています。

鉄道と石油の2つの要素が重なり合い、新津という町の独特な空気を作り上げているのです。

新潟・新津駅周辺は車なしで1日観光できる?

新津観光を検討する際、最も気になるのが「車がなくても大丈夫か」という点でしょう。

結論を先に言うと、回り方を理解していれば、車なしでも十分に楽しめます。

結論|徒歩とタクシーで半日~1日満喫

新津駅周辺の観光は、徒歩とタクシーを組み合わせることで成り立ちます。

観光スポットの多くは駅の東側に点在しています。距離がある場所については、タクシーを使うことで時間と体力を大きく節約できます。

筆者が訪れたのは12月。レンタサイクルが利用できない時期でしたが、徒歩とタクシーだけで、半日以上しっかり楽しめました。

タクシー移動はどの区間で利用するかを前提に、移動距離や信号の待ち時間で変動しますが、目安は1,700円〜5,000円程度です。

筆者は最も徒歩距離が長い部分をタクシー利用をして、タクシー代は1,650円でした。

なお、平日かつ特定のバスの時間に合わせられれば、最も徒歩距離が長い区間をバス利用できるので、この後紹介する行程でタクシー代を0にすることは可能です。

移動手段が限られるからこそ、「どこに、どのように行くか」を考える楽しさもあります。

バスが使えない理由

一方で注意したいのが、バス移動です。新津駅周辺には路線バスがありますが、観光目的ではほとんど使えないと考えた方が良いです。

理由は単純で、元々本数が少なく、かつ基本平日運行で、土日祝日は減便もしくは運休だからです。

筆者は、ネット検索と現地表示の違いに戸惑う場面がありました。時間を無駄にしたり、焦って満足度を下げる可能性を考えると、徒歩とタクシーを前提にした計画の方が安心です。

新津駅周辺で徒歩とタクシーで楽しめる3つの観光スポット

新津駅周辺には、派手さはないものの、この土地ならではの個性を感じられるスポットがあります。

① 新津温泉

新津温泉

新津観光のスタートにおすすめなのが新津温泉です。駅から東へ約1.1km、徒歩で15分ほど。住宅街を抜けた先に、ひっそりと佇んでいます。

扉を開けると、まず感じるのが石油のにおい。温泉そのものが、かつての油田の記憶を今に伝えています。

シャンプー類やタオルは持参が必要で、シャワーもなく、体を洗うときは蛇口からぬるい温泉か水を使う、もしくは湯舟からお湯をかけます。

観光地的な快適さはありませんが、だからこそ「新津に来た」という実感が強く残ります。

地元の方と同じ湯船に浸かり、「ここは観光地じゃなく、生活の延長」を実感できる体験は、なかなかできません。

記憶に残る旅をしたい人にはおすすめの場所です。

② 新津鉄道資料館

新津鉄道資料館

新津が鉄道の町であることを最も分かりやすく体感できるのが、新津鉄道資料館です。

かつて鉄道員を育てていた鉄道学園だった敷地を活用した施設で、駅員や乗務員が実際に使っていた道具や行先表示板などの看板、新津を通ってきた路線の歴史などが展示されています。

屋外展示も充実していて、200系新幹線の先頭車両やC57形蒸気機関車、国鉄時代の車両などを、間近で見ることができます。

かつて自分が乗っていた車両を「展示物」として見る瞬間は、不思議と時間の流れを感じさせてくれました。

この他、パンタグラフの上げ下げや運転のシミュレーション、Nゲージやプラレールの展示もあります。

「町が鉄道とともに歩んだ歴史」が自然と伝わってきて、鉄道ファンでなくても、新津という町を理解するために欠かせない場所です。

③ 北方文化博物館

北方文化博物館

新津がある秋葉区から隣の江南区に入りますが、ここまで来たら訪れたいのが北方文化博物館です。徒歩では厳しい距離のため、鉄道資料館からタクシーで向かうのが現実的です。

江戸中期から農業で身を興し、豪農として越後随一の大地主となった伊藤家の邸宅と庭園を、そのまま公開している施設です。

一歩中に入ると、それまで歩いてきた新津の町並みとは、まったく違う空気に包まれます。

主な見どころは、以下の3つです。

  • 明治期に建てられた重厚な建築
  • 伊藤家が収集した国内外の美術品
  • 回遊式庭園を望む大広間の景色

特に庭園は、銀閣寺の石組みを復元したことで知られる庭師田中泰阿弥が、5年かけて作り上げたもの。

どの部屋から見ても景色が計算され尽くしており、静かに眺めているだけで時間が過ぎていきます。

新津の「生活」と「歴史」を歩いて感じたあと、最後にこの場所を訪れることで、旅を締めましょう。

入場の際にはクーポンを使って入場料の割引を受けましょう。準備しやすいのはHISのクーポンだと思います。

北方文化博物館

新津駅発!鉄道と石油の里を満喫する1日観光モデルコース

ここからは、筆者が実際に体験した流れをもとに、新津を1日で味わうモデルコースを紹介します。

【午前】石油のにおい漂う「新津温泉」と新津総鎮護「堀出神社」

堀出神社

大雨の中、筆者は10:09に新津駅に到着。まずは1.1km歩いて新津温泉で30分ほど湯舟に浸かって体を温め、その後、西へ600mほど歩いて堀出神社(ほりいでじんじゃ)へ向かいます。

堀出神社は鎌倉時代に金津蔵人資義(かなつくらんど すけよし)が金津城を築城した際に地中から出てきた男女2神石像を祀ったことを起源とする、伊邪那岐尊(いざなぎ)・伊邪那美尊(いざなみ)を祭神とする古社です。

のちに新津氏の守護神として受け継がれ、戦国期に現在地へ遷座されて以来、地域の総鎮守「堀出様」として信仰されています。

また黒い水(石油)が湧き出た、という伝承が残っており、新津が「石油の里」と呼ばれる由来にもつながっています。

【ランチ】「箱岩」のとんかつと名物「三色だんご」

箱岩のとんかつ

昼食は堀出神社から歩いてすぐの場所にある、とんかつで有名な箱岩へ。地元客が多いため、11:30の開店と同時に入ります。少し前に着いて歩道で待つくらいのつもりで。

筆者は厚切りとんかつ定食を注文。厚切りで脂がおいしくて柔らかい豚ロースに、薄くてカリカリに揚がった衣のかつです。

ウスターソースのようなソースで食べますが、何もつけなくても十分おいしいです。これだけおいしいかつが1,200円なのは最高です。

筆者は昼食後すぐに新津鉄道資料館に向けて歩きましたが、食後のデザートがほしいなら、一度駅の方向に戻り、1916年創業の老舗和菓子店御菓子司 羽入で名物の三色団子を。

柔らかなコシヒカリ団子に、こし餡・白あん・すりごまがたっぷりと乗り、見た目もきれいです。

とんかつ以外を求める場合

とんかつ以外を求める場合は、駅前に戻って、神尾商事の駅弁SLばんえつ物語弁当やえんがわサーモンいくら弁当などを買うのが良いと思います。

一部商品は事前予約が必要なのでホームページを要確認です。

また、特別な体験をしたいなら、駄菓子や昭和基地一丁目C57(しごなな)へ。2010年のオープンから昭和レトロな雰囲気を楽しめると話題の駄菓子屋です。

揚げパン、ソフト麺、ハムカツ、牛乳といった昔の給食を再現した昭和の学校給食セットや、チキンラーメン、お好み焼きなど、昭和の雰囲気のなかで食べることができます。

【午後】実物車両が並ぶ「新津鉄道資料館」と「観音寺」

観音寺

午後は食後の運動を兼ねて、箱岩から約2.2km、約30分歩いて新津鉄道資料館へ。タクシーを使う場合、1,100円前後を見込みます。

メインの通りである34号線を1km近く歩いていると、観音寺の看板が道沿いのあちこちに見え始めます。

看板に沿って、34号線から脇道に逸れたところに、曹洞宗の寺院観音寺(かんのんじ)がありますので、休憩を兼ねて寄ります。

約400年の歴史があり、本堂に安置されているご尊像である本尊聖観世音菩薩は、聖徳太子の作と言われています。御朱印もあります。

境内は整備されており、静かな時間を過ごせる癒やしの場所です。

34号線に戻りさらに歩き続け、能代川を越えて住宅街に入ると、道沿いに鉄道の信号や屋根の下にSL(C57形式蒸気機関車19号機)などが見えてきて、学校のような建物が見えてきます。

ここがかつての鉄道学園跡地で、敷地に入り写真の屋外展示の奥にある学校の校舎のような場所が、新津鉄道資料館です。

屋内展示と屋外展示を合わせて、1時間〜1時間半 は見ておきたいところです。

新津鉄道資料館

【夕方】豪農の館「北方文化博物館」と帰路のバス事情

最後はタクシーで北方文化博物館へ。行きはバスの時間が合わない場合はタクシーを利用し、帰りはダイヤ次第でバスかタクシーかを選ぶ形になります。

筆者の場合、タクシー移動は約4.1km、8分程度で到着し、料金は1,650円でした。

平日であれば、徒歩3分の場所にある新津工業高校前バス停から、13:45発の万代シテイ行きのバスで、北方文化博物館の最寄りバス停の1つである、上沢海博物館前(かみそうみはくぶつかんまえ)バス停に行けます。

料金は270円、所要時間は12分です。バス停から北方文化博物館までは約5分、300mの徒歩です。

前後約3時間バスがないので、バス移動をしたい場合は、このダイヤに拘束されます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次